鉱物の歴史~古代ローマ・中世ヨーロッパ~

○古代ローマ

古代ローマは人口100万人以上を擁する都市。地中海地域とヨーロッパの大部分に公益と繁栄を拡大させ、権力を示すため 神殿や競技場、公共浴場などの巨大な公共施設を数多く作った。食料の大半は輸入にたよっていた。

文明の中での石
・アクアマリン、アゲート(めのう)、アメシスト、エメラルド、ガーネット、ムーンストーン、ラピスラズリ、ルビーなどの様々な石をあしらった宝飾品や壷、水差しなどが作られた。

・プリニウスの博物誌33~37巻に鉱物について記述された。

・プリニウスの博物誌のほかに、地理書、薬物誌、宝石論、医学書、ギリシャ巡回記、などの本にも石についてのことが述べられている。

○中世ヨーロッパ

十字軍の東方遠征などにより大ローマ帝国の勢力にも限りが見えてきた。そんな折、十字軍により東方より持ち帰られためずらしい宝石は王侯貴族にこよなく愛された。中世ヨーロッパでは宝石の物理的性質はほとんど知られておらず、石の神秘性、魔術的な力、医療性への興味が高められ、次々に宝石に関する著述が誕生した

文明の中での石
・宝石や鉱物の神秘性、魔術的な力、医療性を書き記した著述が誕生した。石について、フュシカ(自然学)、秘密の書、鉱物書、不思議な力、宝石の鏡、自然の魔術、香料史、宝石誌、宝石について、正直な宝石細工人(題名)などが記された。

様々な時代、文明を彩ったパワーストーン

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